自分の子どもが発達障害と診断されて 私は母へそのことを告げました 今まで悩んできた謎が解けたこと これからどう関わっていけば良いのかがわかって すっきりしたことを話しました すると 母は

『 あんたは偉いわね••• 私は 自分の子が発達障害だったら 生きていけなかったかも 』

と言ったのです この言葉に••• わかってはいたけれど 自分がどのように母に育てられてきたかということが はっきりした一言だと思いました

母の思いどおりに育たないといけない 子どもは親の所有物 という考え

私が助産師になりたいので その前に看護師にならないといけないので 看護師を目指すと告げた時

『 あんたには 無理よ 続くわけがない あんたはいつもそう 言ってやれたことは少ない 本当に能力のある人間は言わないで努力するして実行するの 不言実行 』

私は いつも有言実行 言ったからにはやらないといけないと モチベーションをそれで維持してきました でも 子どもの頃は確かに考えも浅はかなので 言ってできないことが沢山あった気もします 母の考えも間違いではないのですが とにかく否定から入るので 自分の考えを受け入れてもらうには 相当闘わないとなりませんでした

息子が生まれて母が面会に来た時に オムツを替えたいというので 替えてもらった時 息子のおしりが少し赤くなっていて 母はこう言いました

『 助産師失格ね まだ生まれて間もないのにこんなにおしりを赤くさせちゃって 』

私が離婚した時も

『 あんたはいとこの中で1番上で見本にならなくちゃいけないのに 離婚して 』

と自分の体裁を気にしていました 

私は母の否定的な言葉を これまで幾度と聞いてきました でも くじけなかったのは 私が多分負けず嫌いな性格だったからかもしれません 悔しくて その言葉を撤回させてやろうと生きてきた気がします

そういう生育歴は 自分の子育てに 影響していることに気がつきはじめた ちょうどその頃 私は 自分の体と心のメンテナンスに通っていたサロンのセラピストさんに こう言われました

『 インナーチャイルド療法 受けてみない? 』

インナーチャイルドって (・・?) インナーチャイルドは 直訳すると『内にいる子ども』 大人になっても変わらないまま続いている 子ども時代の思考パターンや習慣を指す言葉だそうです

通常 人は成長するに従い 思考や行動が成熟して 対人関係が円滑になり 社会生活が営めるわけですが なんらかの理由でインナーチャイルドが根付いてしまうと 年齢を重ねても成熟した考え方ができなくなってしまうそうです

大人から抑圧されたり 身体的•精神的な暴力を振るわれたりした結果 負の感情が心の中に居座ってしまう そして 解消する機会がないまま大人になると その感情がインナーチャイルドとなるそうです

私の心が満たされない状態や 子どもを支配しようとする言葉 これらはインナーチャイルドによるものではないかと セラピストさんに言われ そんなんで変わるのかな?って思いつつ やってみることにしました

私が受けたインナーチャイルド療法は 何歳からでもスタートでき 私は1番ひっかかっていた生後2ヶ月からスタートしました 自分が覚えている記憶や母から聞いた言葉でその時の感情を吐き出していきました

『 私は 生後2ヶ月で 遠く離れた福島の祖母の所へ置いて来られました 本当は お母さんの側にいたかった 当時はテレビ電話もない 交通手段もそんなになくて 年に何回も母に会えず 祖母をお母さんと思って過ごしていたのに 2歳になったら 保育園に入れると母が迎えにきて おばあちゃんと引き離されて 辛かった ete•••』

これを話している時 自然に涙が溢れ出て 泣きながら 話をしていました

セラピストさんが 

『 辛かったね よく頑張ってきたね その時のあなたに自分で よく頑張ったねって言ってあげようね もう大丈夫だよ って声に出して言ってみてね』

自分に自分で よく頑張ったね って言うことに かなりの抵抗を感じつつ 言われるがまま『 よく頑張ったね もう大丈夫だよ 』と棒読みだけど言ってみました

2時間で何歳まで話したのか? 出てくる出てくる そして終わった後の疲労感は半端なく•••なぜこんなに疲れるのだろうと思ったほどでした きっと沢山傷ついてきたのでしょうね 私

これで なにが変わるのでしょう? って正直 思っていました その数日後に息子の発達障害がわかり 母に息子の発達障害のことを告げて 母に『自分の子が発達障害だったら生きていけなかったかも』という言葉を聞くことになったのです

不思議ですよね••• こういうタイミング 

でも その言葉にいつもの私なら 母への嫌悪感でいっぱいになるのに 気にならなかったんです そういうことか•••って思いました

数日後 母から電話がかかってきて

『 お母さん あなたに謝らないといけないことがある 発達障害のことを知ろうと本を何冊か読んだら どの本にも 一歳までは基本的な愛着形成の時期で母子分離は良くないって書いてあった••• お母さん あんたをおばあちゃんの所に置いてきちゃったね ごめんね』

私は びっくりしました でも この言葉をずっと待っていたんだと思います 息子が生まれから ずっと••• 胸が熱くなって込み上げてくる涙をこらえながら

『 あの時は育児休暇もなかったし お母さんも辛かったよね 』

と答えていました 冷静に考えれば 保育士なのに一歳までは基本的愛着形成の大切な時期って知らなかったんかい💦ってツッコミたい所ですが•••そうせざるを得ない状況だった母も辛かったはずと 自然に思える自分がそこにいて 今までの母への嫌悪感がなくなっていました

息子の発達障害をきっかけに 私は自分が育てられたように子どもを育てようとしていたことに気がつき ずっと引っかかっていた母親との関係性から抜け出せたような気がして 息子が私を助けるために私のもとに来てくれたのかな•••と思えて 今まで手のかかる息子だと思うことが多かったけど 感謝の気持ちと愛おしさで心が満たされていきました