ミルクを与える哺乳瓶•乳首選びが大切 口の機能の基礎は3歳までに決まる

以前 私が赤ちゃんの発達の勉強をしている時に THAC医療従事者研究会のセミナーで 赤ちゃん歯科ネットワークの代表を務められている歯科医の石田房枝先生や 『満1歳で離乳が終わる らくらく育児』の著書であるの矯正歯科医 金ジュンヒ先生のお話を伺うことが出来ました 

赤ちゃんの発達のセミナーに行くと歯科医が沢山勉強に来ていて ここ数年の間 実際ケアを受けに来られるママやパパが歯科医ということが多いのです

どういうことかというと•••近年 子どもたちの中で噛まない噛めない子が増え 不正咬合(不正な噛み合わせ)や顎関節症の歯科疾患が増えて来ているというのです💦それで 赤ちゃんからの発達の勉強をして 何故そうなっているのかを学びに来たり その勉強をした方達がご自分の子どもにまんまる育児をさせたいとお越しになっています

この本は とてもお勧めです✨

この本の中に書かれていることを読むと 哺乳がその後の食べるということにどれだけ影響を及ぼすのか?が書かれています 今日は まだ本をゆっくり読む余裕のないママの為に 私が是非ママに早めに知っておいて欲しいことを抜粋しますので 余裕が出てきたら是非読んで欲しい一冊です 本の抜粋は『』で載せますね

『食事をかむ、飲み込むためには、歯の噛み合わせをはじめ顎を動かす筋肉(そしゃく筋)、舌や口の周りの筋肉、頭を支える筋肉などが大きくかかわっています 〜 かまない、かめないことは機能的な問題にとどまらず、その子の生涯にわたって左右しかねない大きな問題です』

赤ちゃんの体重が増えればそれで良いのでしょうか?ケアをしていると時々 顎関節症のママがいます 整体を勉強すると骨盤が緩い人は顎関節症が多いとか聞きましたが この顎関節症の低年齢化も進んでいるそうです 顎関節症の基質的原因には 顎や口の周りの筋肉の未発達があげられるそうです

では なぜ 顎や口の周りの筋肉の未発達がおこるのでしょうか?

金先生は本の中でこの様に述べています

口の機能の基礎は三歳までに決まる

私たちおとなは、ふだんなにげなく口のなかで食べ物を左右にころがして交互にかんでみたり、かみくだいたものをゴクンと飲み込んで胃袋に送ったりしています。これは当たり前に見えて、じつはある時期にしっかりとトレーニングを積んだことによる賜物なのです。そのトレーニングの時期は、オギャーと生まれて間もないころから、ほぼ三歳までの期間にあたります。誕生から三歳までといえば哺乳(母乳やミルクなど液体から栄養をとる)と離乳(固形物から栄養をとるまでの移行期間)を経験する時期にあたりますが、口の機能を高めるトレーニングとは、この哺乳•離乳期を通じていかにあごや舌、口のまわりの筋肉を使ってきたかということです』

母乳を飲むことがすべての基本

赤ちゃんはどのようにして母乳を飲んでるのでしょうか。一般に「おっぱいを飲む」というと、「吸って」飲むと考える人が多いかもしれません。実際には、赤ちゃんは舌を盛り上げて乳首を上あごに押し付け、圧力を加えて乳汁を絞り出しているのです。このときの舌の動きを蠕動運動といいます。舌の動きに同調してあごが上下に動いています。すなわち、かむ動作は哺乳の段階から行っているのです。こうして乳汁を絞り取るためには舌をほっぺた、くちびる、かむ筋肉など、口のまわりの筋肉、ひいては全身の筋肉を使っているのです』

高度経済成長期のアメリカ式育児の弊害

1960年代から70年代にかけて高度経済成長期をむかえていた日本では、人びとの暮らしが豊かになりはじめるなか、アメリカ文化の吸収が急速に進みました。〜そのとき入ってきたものの一つに哺乳ビンがありました〜哺乳ビンは楽なぶんだけ、母乳なら当然発達するはずだった赤ちゃんのあごや舌、くちびるやほおの筋肉が使われることがなくなりました。こうして口の基礎体力ができないまま離乳期を迎えてしまった赤ちゃんたち。当然、離乳がうまくいくはずがありませんでした。こうしてすでに70年代の半ばぐらいから幼稚園や保育園でもかめない、飲み込めない子どもが目立ちはじめたのです。〜いまはこうした反省もふまえ、子どもの口の機能を考慮した咬合型の乳首というものが発売されています。メーカーによって多少特徴には違いがありますが、母乳に近い飲み方をすることでミルクが出てくるような工夫が取り入れられています。』

ちょうど私は1975年生まれで祖母にミルクで育てられたので ちょうどこの楽な哺乳ビンの乳首を使って飲まされていたと思います 滑舌が悪いのは舌小帯のせいだけでなくこの影響もあるのかなと思います💦

改めて歯医者さんたちが 哺乳時期の子どもの発達に着目する理由 この時期がとても大切ということがわかります 決して何がなんでも母乳という訳ではなく 母乳を飲むという一連の動作が口の発達にとても大切なのですね

でも 母乳を吸わせることができないママや赤ちゃんが小さくて弱くて母乳を吸う力がないケースも沢山あります もちろん赤ちゃんの命が優先されるのですが ある程度体重があって力のある赤ちゃんや 最初は弱々しくて飲めなかった赤ちゃんが飲める様になった時や 母乳は与えられないけど赤ちゃんのあごの発達を考えたいママに どんな哺乳ビンの乳首を選んだら良いのでしょうか?金先生は 哺乳ビンの場合の乳首の選び方について以下のように述べています

哺乳ビン哺乳の場合の乳首の選び方

赤ちゃんが母乳を飲むときには、あごと舌が一体となって動きます。母乳で育った子どもと同じように口基礎体力のある子に育てるには、赤ちゃんが母乳に近い口の動きをするように工夫された咬合型乳首の使用をおすすめします(私の知るかぎりでは、舌の動きを主体にした乳首はいまのところ発売されていませんが、あごをよく動かすことでミルクが出るしくみになっている乳首が出ています)』

『私のクリニックでは咬合型の乳首を口唇口蓋裂の赤ちゃんに使ってもらっていますが、経過は良好です。この乳首は、生まれたばかりの赤ちゃんでもすぐにミルクを飲むことができます。それだけ母乳の飲み方に近い筋肉の動かし方をするように考えられているということでしょう。吸っただけではミルクがうまく出ないように工夫されています』

金先生のお勧めは ビーンスターク•スノーから出ている「ビーンスタークニプル」の乳首 ピジョンから出ている「母乳実感」

助産師の私は 母乳を頑張りたいママにお勧めは「母乳相談室」という乳首です 現在店頭には並んでいませんがピジョンモールからの注文や赤ちゃん本舗などのお店で店員さんに聞くと出してくれます

むかって左が母乳相談室の乳首 右が母乳実感の乳首

この2つの乳首はどちらもピジョンが出していますが 母乳相談室と母乳実感の乳首はママの乳首に近いように作られています 2つの違いはというと 母乳相談室は初産の方の出産直後の固くて伸びない状態の乳首に近い形を再現しています これは桶谷式の助産師とピジョンの共同開発でおっぱいを吸っている赤ちゃんの口の乳首の型をとって作られたと聞いています 触ってみるととても固くて乳首も短くて 赤ちゃんが飲むのは大変です

この母乳相談室の乳首はもう私の記憶では助産師になった18年前にはあったもので 母乳育児をやりたいママのお助けアイテムでした 16年前私の息子の母乳育児が軌道にのるまでこの母乳相談室の乳首にお世話になりました 昔は母乳相談室の乳首も店頭に並んでいましたが 哺乳力の弱い赤ちゃんには吸うのは大変で体重が増えないお子さんが増えて 店頭から消えて母乳育児支援を助産師から受けていることを条件に売られています この哺乳瓶を使うと吸う力が格段に上がるので 赤ちゃんをよく観察して体重が増えていることを確認しながら使用していきます 

現在 店頭で売られている「母乳実感」は上の子を母乳で育てたママやおっぱいを吸わせはじめて3ヶ月位経過した柔らかく伸びる乳首に合わせて作られたものです 母乳相談室の乳首よりもピヨーンと伸びます 母乳相談室よりは吸いやすい形ではあるので 口を大きく開けて舌を上手く動かせるようになるための練習には母乳相談室の乳首の方が良いと思います 母乳実感の哺乳瓶をお使いの方で母乳相談室の乳首を使いたい場合には乳首だけ購入すれば新しく瓶を買わずに使用できます

母乳しか受け付けなくなった赤ちゃんも母乳相談室の乳首だと吸ってくれたり 母乳オンリーで急遽誰かにみてもらわなくてはならない時に母乳相談室の乳首は役立つかもしれません あと体重増加が著しく飲み過ぎてしまう赤ちゃんにも母乳相談室の乳首は固くて疲れるのでミルクの量を無理なく減らせるかもしれません 

また母乳を与えられないママに赤ちゃんのあごの発達の為に3〜6ヶ月母乳相談室の乳首を使って頂き途中で母乳実感の乳首に変えて母乳の乳首の変化に合わせていくことをしてもらったりしています その時も口に入れ込むのではなく探索反射を引き出す様に下唇にチョンチョンとサインを送ってアーンと開けたら与えるようにしていきましょう♪

思った以上に伝えたいことが沢山になってしまったので 今日はこの辺で⭐️